物が飲み込みづらい、引っかかる感じがする。こんな事はありませんか?
胸の痛みと同様にホルモンバランス転換期の女性が訴える症状の一つです。
梅の種がのどにつかえたような
のどには何の問題もないのに「のどに異物が挟まっているような」「何か詰まって飲みこみづらい」という事はありませんか。
ストレスにより自律神経が乱れる事で、神経の感覚がおかしくなり、それが喉に現れると「喉が詰まる感じがする」と感じる事があるようです。
漢方医学では「梅核気(ばいかくき)」と言い、ちょうど梅の種が喉につかえた感じが継続した状態をさします。
古い中国の書物に出てくる「梅核気」、女性に圧倒的に多い症状として書かれていたようです。
やはり精神的にデリケートな女性の方がなりやすく、ストレスを受けやすい環境にあったり、40歳を過ぎた頃からよく発生します。
これはヒステリー球、神経性咽喉頭部狭窄症ともよばれており、病院で検査をしても病理学的には確認されません。
自律神経が関係
ホルモンバランス転換期では全身に乾燥も見られます。自律神経失調症状で唾液を出す力も不足していきます。
同じくストレスで喉の筋肉が緊張し、硬くなる事で通り道を狭くしている可能性もあります。
こんな時はストレスを排除し、リラックスする事が一番です。
私の場合は親がなくなった後に症状が出現。介護など真っ只中にいる時は感じる暇もなかったのかもしれません。
ホルモンバランスの崩れとストレス性とダブルでの自律神経失調症状も考えられます。
漢方処方が効果あり
古い中国で既にあった「梅核気」。その昔より漢方で治ってきた歴史がありました。
代表的な処方に「半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)」があげられます。
主として咽のつまりを感じ、他に動悸、めまい、不安感、胃部不快感などを感じる方に適応となります。
こちらはドラッグストアーなどでも買える物もあります。
病気も疑ってみる
何か他の原因でのどの痛みやつまりがある場合もあります。
逆流性食道炎やアレルギー、がんなども考えられます。
ストレス・ホルモンバランスと決め付けず、あらゆる可能性を潰していく事も必要かもしれません。
受診してなんでもなければ「良かった、安心」と思う事が大事です。