ヤングココナツジュース

講演会勉強会リポート第六弾は「食品由来機能性成分とウィメンズヘルス」からこちら。

海外セレブに人気のヤングココナツジュース、動物実験でその効果を検討。

ココナツとは

ココナツ=ヤシの実は約80%が水分、主な成分はビタミンB1・ナイアシン・ビタミンB6・葉酸などのビタミン類、およびミネラル分です。ミネラル分はほとんどの種類を含み、各成分の含有量もたいへん豊富。

抗酸化作用、脂質低下効果、抗菌作用などの医学的価値も認められており、日本でも認知症改善・予防に効果があると一時期ココナツオイルが爆発的人気となりました。

 

海外セレブに話題ヤングココナツジュース

ヤングココナツは実がつき始めてだいたい6ヶ月のまだ青いものを言います。

白いココナツミルクとは違いヤングココナツジュースは透明な液体で、ココナツウォーターと言われるのはそのためです。

 

カリウムが豊富なためナトリウムを排出し、むくみを予防する効果があります。

他に美容、便秘に良いと海外セレブの間で愛飲者が多いようです。

ホルモン様作用

タイにおいてはヤングココナツジュースは避妊、更年期症状の緩和を目的として摂取されており、また若い女性は摂取により月経周期が乱れることからホルモン様作用が示唆されています。これはβシトステロールという植物性エストロゲンの作用ではないかと考えれれます。

愛知医科大学産婦人科学講座では卵巣摘出閉経モデルラット(大型ネズミ)を用い検討した結果

  1. 骨量の減少を抑制
  2. アルツハイマーに関係した脳の作用を改善

という結果を得ました。

骨粗鬆症予防にはなりませんが骨形成・骨吸収・骨量をアップ、抗うつ効果は見られませんでしたが、海馬を介した記憶改善効果、抗肥満効果もあることもわかりました。

脳の海馬はエストロゲンβ受容体が多く存在するため、記憶に関してはβ受容体を介するのではないかと考えられる様です。