メノポーズカウンセラーの資格を取ったのは自分の更年期の症状をどうにかしたかったからです。
あちこち出現するつらい症状。婦人科の先生からは「そんなに症状があると漢方が決めにくい」と言われました。
正しい知識を得たことで、HRTは私から先生に処方をお願いしました。
入っている量は微量
ホルモン補充ですから女性ホルモンが入っています。
しかしその量はごく微量で急に女性らしくなったり、お色気が出たりはしません。
もともと急激に下がって行く状態を傾斜を緩やかにしてやるもので、治療をしても思春期の頃のようにたくさんのエストロゲンの量にはなりません。
ただ、微量でも根本的なものを補っているので効果はすぐに現れます。
世界のHRT普及率
HRTと乳がんの発症リスクについては、5年以内の使用ではまったく見られず、7年以内でも明らかなリスクはないという解析結果が出ています。
乳がんの高リスクファクターは喫煙や肥満、その他たくさんありますが、ホルモン補充療法は高リスクファクターではありません。
エストロゲン低下への根本治療であり、外国での普及率は極めて高く、表にはありませんが台湾で17.4%、韓国でも8.8%であり、アジア人女性でも使用している国はあり、日本人女性が極端に少ない事がわかります。
処方される薬
HRTには飲み薬、貼り薬、塗り薬の3種類があり、さらに子宮のある人とない人、閉経後まもない人と何年もたつ人など、その人の状態によって薬を選択することが可能です。次回からどのような薬があるか解説していきます。
他の薬との併用も特に問題はありません。
残念ながらHRTをできない人もいる
HRTを行えない人もいます。
乳がん、子宮がん、血栓症の治療薬を処方されている人、または脳卒中や心筋梗塞を起こしたことのある人などです。
子宮筋腫、高血圧、肝機能障害がある場合には、投与方法や投与量を工夫しながら行われています。
乳がんや子宮がんの方はエストロゲンを止めてしまうため更年期様の症状が若いうちから出現します。
HRTを行えないこのような方たちの更年期の症状に、婦人科の先生はエクオールを勧めています。
HRTが行えなくともつらい症状改善は可能となって来ています、一度ご相談してみてはいかがでしょう。