女性は40〜45歳から日常的に筋肉を鍛えるべし

姿勢が良い=体感しっかり

日本古来の華道・茶道・日舞そして武道などは姿勢が美しいですね。人間の身体の仕組みに素直な姿勢が美しい姿勢と言えます。
さて、背中がしっかり伸びた良い姿勢とは。

  • 大腰筋や腸骨筋が働き股関節や腰椎を中心とする体幹付近の関節を無理なく操作・維持でき、脊柱起立筋が働き脊柱が伸びる
  • 腹筋群(腹直筋、腹斜筋、腹横筋)が働き腹腔内圧を高める
  • 体幹や脊柱の柔軟性がある

良い姿勢は次の活動につながる姿勢であり、体幹がしっかりしていると腕や足がうまく使え動きが良くなります。

ズレていても帳尻を合わせる

「直立する」ということは難しく常に微調整が要求されます。
まっすぐに立っていると思いきやズレていても帳尻が合えば上のだるま落としのように立ってはいられます。

一つズレれば帳尻を合わせるために他もズレ、身体に歪みが生じていくわけです。

生きていくのに必要なものから衰える

筋肉は加齢とともに変化し、姿勢を維持する筋肉から退化していくようです。
立つために必要な(生きていくのに必要な)筋群ほど減りやすくなっていきます。
動物的寿命(50年)に見合った身体の作りとなっているのか、果たすべき役割が終盤に入ると急速に身体が衰える仕組みとなっているようで、筋肉も50歳を過ぎると衰えに加速がかかるようです。
女性は更年期(閉経は遥か昔変わらず約50歳)を境に骨密度も低下するため姿勢の変化も早く現れます。
できれば筋肉や骨にしっかりと負荷をかけられる40〜45歳から日常的に鍛えておく必要があります。
加齢によって落ちやすいものに脊柱起立筋、腸腰筋、大腿四頭筋などが挙げられますが、これら筋肉は肩甲骨と股関節の周囲に位置し、筋力ばかりでなくこの二大関節や脊柱が柔軟に大きく動き、その可動域を維持することが美しい姿勢の維持につながります。

一箇所の筋肉を鍛えれば…というものではなく全体にバランス良く筋肉を動かし、関節も柔軟性を持たせ可動域の広さを維持することが大切です

 

「姿勢」という言葉にはからだの構えの他に心の構えという意味もあります。
良い姿勢は心にも良い影響をもたらすと言えるでしょう。