女性の今後を考える

昨日の更年期と加齢のヘルスケア学会 北海道支部勉強会でのディスカッションから、本日は珍しく私の個人的考えを述べてみようと思います。

 

若さ・幼さを求める日本

40代の女性の多くは更年期という言葉に拒否反応を示します。

日本は女性も男性も「若い」という事にこだわり成熟さを求めない。

それが「更年期」に拒否反応を示すのではないか、とも思う反面、いざという時に隠れ蓑として使ってしまう人も多いようにも思います。

今は「更年期」という言葉に良いイメージがないことは確かです。

昔は更年期といえば「女じゃ無くなる」と言われていた時代もありましたが、今はセクハラ問題などで言葉に出さなくなったもののご年配の方には未だにそのような考えを持っている方もいるはず。
日本の女性はイライラなどの精神症状が見られることが多く、周囲に不快な思いをさせてしまうことが多かったことが原因とも考えられます。
今や閉経以降40年余りを生きていく時代。そんな事を言わせてはいけないし、自らも思ってはいけません。
このイメージは払拭する必要があります。

ただ理解して!ではいけない

 

女性の社会進出が進み、男性と対等に仕事をしなければいけない状況となった今、身体とココロと仕事を管理していくことは大変重要となっていきます。
多くの男性も正しい知識を持ち理解してもらう必要があるのは確かです。
しかし、女性自身も自分の身体やホルモンバランスの変化・閉経・閉経後に訪れる疾患…について正しく理解しているとは到底思えません。
「こんなに辛いことがあるんだからわかって!」と闇雲に苛立ちを見せるのではなく、まず何が自分に起こっているのかを知る。
どうしてそうなったのかを理解する。
どう対処すれば自分も楽になるのかを専門家に相談する。
など、まずは女性自身のホルモンバランス変化に対する考えや取り組みを変えていく事も重要だと考えます。

だからこそ正しく知ろうホルモンの変化

私は自分自身が仕事に差し障りがあるほどホルモンバランスの変化に悩んだからこそ、仕事をきちんとこなすために勉強し治療を始めました。

皆さんも「この身体の症状はホルモンバランスの変化なんだ」と早く気づき、対処していただきたいのです。

対処は薬ばかりではありません。身体が楽になる方法は様々あります。

あなた自身が楽になる事で、家庭や職場であなたの目に移るものが変化する事もあるでしょう。

あなたの変化で周囲も変わっていくでしょう。

靄がかかっていたような状況がスッキリ爽やかになってくるかもしれません。

 

人生90年時代の日本女性。 ホルモンバランスが崩れてくる40歳以降でも輝き続ける女性はたくさん。

これからの輝くの意味は「アンチ」して若くいるというのではない、その年代をよりよく年を重ねる「ウェル」に焦点が当てられる世の中になっていくでしょう。
ますます「更年期」以降の女性がいきいきしてくる事で、「更年期」に差し掛かの女性の考え方や世の中の男性の考え方も変わってくる事を願います。