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性成熟期、更年期そして老年期

18〜45歳の「性成熟期」の次にやってくる「更年期」は45〜55歳を示し、その後「老年期」へと続きます。

「更年期」はライフサイクルの一時期の呼び名に過ぎません。

この名称がピックアップされる原因は、この時期の女性の心身の変化があまりにも大きいからでしょう。

身体の変化は女性ホルモンが急激に減少し、自律神経が一時的にパニックとなります。月経がまだあるうちから症状は出始めやがて閉経を迎えます。

心の変化としては子供や配偶者、親御さんの介護など家庭状況の変化、子供の自立や近親者の不幸などの喪失感、体力・気力の低下による自分自身の健康への限界の自覚など、本当に多くの事が一気に押し寄せる場合があります。

決してネガティブだけではない

一気に押し寄せる多くの事とホルモンの減少が重なり不定愁訴を招く事から「更年期」が辛いものの代名詞、病名のようになってしまっています。

誰かの為に頑張ってしまいがちな女性は、その為失った時の喪失感も大きくなり、この時期がますます辛いものになってしまいます。頑張る事は良い事ですが、頑張りすぎないで。自分を縛り付けすぎないでください。

多くの変化は自身にとって辛い事ですが、近年多くの女性はこの時期を「人生の転換期」と考える人も多くなっているようです。

ポジティブに考え、前向きに、新たな自分を見つめ直すきっかけになるのが「更年期」です。

今や最も長くなるであろう老年期を自分らしく

平均寿命が86歳を超えた日本の女性は「老年期」が最も長くなるわけです。

女性の身体は女性ホルモンで守られている事はご存知でしょうか?

日本の女性は閉経後35年近くを女性ホルモンがほとんど分泌されない、つまり、女性ホルモンに守られなくなった状態で過ごさなければなりません。

「更年期」に辛い症状が出なくてラッキー、と何もしていないと女性ホルモンがなくなる事で潜んでいた様々な病気が10年後に出現してきます。

「更年期」に次の時期の準備をしておく事がとても重要になっていくのです。

 

子供にとって明るいお母さんは太陽であり、女性が元気である事は家庭を、社会を、元気にすると私は考えます。

いつの時期でも自分らしくいるために、あなたの大切な誰かがあなたを見て楽しく幸せになるように、自分の事も大事にして自身の身体や心もケアして頂きたいです。