すっかりお馴染みになった感のあるジェネリック医薬品。
最近では「AG(オーソライズドジェネリック)」という名称のジェネリック医薬品があるのをご存知ですか?
ジェネリック医薬品とは
新薬(新しい有効成分、使い方が開発されて最初に発売される薬)に対しこの新薬の特許が切れた後に他の会社から発売される薬をジェネリック医薬品と言うのは良くご存知でしょう。
新薬とジェネリック、同じでなければいけないところは有効成分の種類・含まれる量(当然ですね)、用法・用量、効能・効果。
工夫できるところは形や大きさ、色、味やにおい、添加物など。
すでに新薬が有効成分の有効性や安全性を研究しているため、研究開発や審査などの手続きにかかる期間も短い分コストが抑えられ新薬に比べ3〜7割価格を安くすることができます。
副作用や安全性は?効き目は?なぜ安いの?
新薬は開発後、長期間使用され安全性が確認されています。有効成分は同じものを使用しているので問題はありません。
そのため残念ながら有効成分に関しての副作用も新薬・ジェネリック医薬品に関わらず発生するリスクは同じと言えます。
効き目に関しては同じ人が新薬とジェネリック医薬品を同じ条件で交互に飲んで、血中の薬物濃度が同じようになるか確かめる試験や溶け方を比べる試験など数多くの厳しい試験や審査を行なっています。
これをクリアしたものだけが発売できると言うわけです。
新薬を開発するのには膨大な期間と費用がかかります。10〜15年、長いと30年かけ費用も数十億〜数百億円。
この開発費用がかからない分安くできるんですね。
最近話題のオーソライズドジェネリック
最近は新薬を発売している会社から特許などの使用を許可されたジェネリック医薬品=オーソライズドジェネリック(AG)が話題です。
これは有効成分だけでは無く、添加物や製造方法も全く同じ。
新薬と同じ工場や生産ラインで作られているものも多く、薬の形も変わらず変更しても今までと同じように飲めるので患者さんの不安も少ないようです。
先に出ている薬の勅許が切れる前から販売できるため一般的なジェネリック医薬品よりも早く使用を始められるのも利点です。
新薬と全く同じなのに開発費がかからない分お安いのはジェネリック医薬品と同じと言う優れもの。
窓口で今お飲みの薬にAGが発売されていないか確認してみるのも良いのではないでしょうか