心の健康度

気心しれた仲間がいる事、仕事やボランティアで「誰かの役に立っている」と言う事などが心の充実にも繋がると言う報告があります。今日は心の充実と健康のお話。

不健康寿命=要介護期間ではない

今巷を賑わしている「女性の健康寿命は約73歳」「平均寿命まで13年も…」というのは要介護認定を受けた年齢ではありません。

この統計は「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という問いに対する答えで、加齢により多少衰えがあるだけでも「不健康」と回答してしまった結果の可能性があるのです。

東京都健康長寿医療センター研究所の大渕先生によると、東京都の要介護認定データを元に基準を要介護2以上とすると健康寿命は女性で約84歳にまで引き上がるようです。

「心の不健康寿命」と「体の不健康寿命」は分けて考えなければいけない、と先生はおっしゃいます。

先生のデータで主観的健康観(心の不健康状態)が悪くなるに従い要介護となる確率は増えるという結果があります。

心の健康度のアップ

主観的健康観を高くする方法に「化粧ケア」があります。

化粧をすると心の健康度が高まったと話す方もいて、化粧ケアを受けた人たちは健康度の低下が認められませんでしたが、ケアを受けなかった人たちは健康度が低下したという結果が得られました。

資生堂の「化粧療法プログラム」でも化粧サービスを受けると健康と感じる参加者が増加し、不健康に感じる参加者が減少したというデータを得ました。→こちら

また、先生によると町内会やボランティア、趣味などの「生きがい」を持っている方も健康観が高く、心の健康度が高いと言われています。

健康は体に限った事ではない

動物と触れ合う事で心が癒され笑顔になり元気になる方も多いと聞きます。ペットに限らず動物園に行くだけでも良いようです。健康作りの為に運動やアミノ酸・サプリばかりに目が行きがちですが、心の充実度もとても重要。

お友達と会話をする事でも楽しい気持ちになったり、同じ楽しみを共有する事も良いかもしれません。

ボランティアやお仕事などで「社会に役立っている」という意識を持つ事も充実感がありますね。

定年になってさあ何か始めよう、と思った時には体力が低下していたり新しい事についていけなくなったり…という事もあるようです。

30〜40代の女性は一番忙しい時かもしれませんが、いつまでも続けられるあなただけの「何か」をお若いうちから見つけておく、ちょっとした好奇心や行動力を持ってみる、という事も心の健康の為には良いのではないでしょうか。