物忘れがひどいんですがホルモンのせいですか?

4/18のNHK「あさイチ」は「性ホルモン」第3弾〜物忘れ・反抗期 脳への影響編〜

ご覧になった方からご質問がありました。

私の物忘れも更年期の症状かしら?

えっ!脳⁈って感じですよね。

女性ホルモンと言うと乳房や子宮に関係していてオッパイを大きくしたり妊娠の手助けしたり、他にも肌のハリを保ってツルツルプリプリのお肌…のイメージです。

でもそれだけではなく全身に女性ホルモンの働く場所はあり、骨・血管・肝臓・脳などを守っているんです。

エストロゲンが減る事で閉経後の女性は色々な病気に悩まされる事となります(詳しくはこちら

男性も女性ホルモンを持っていて、閉経後の女性は男性よりもエストロゲン量が少なくなると言うビックリする事態が起こります。50歳位の女性で男性と同量、60歳では男性の半分位の量です。

質問をくださった方はもうすぐ59歳。丁度更年期の時期にご病気もされていて、更年期の症状があったかご自身の記憶はない程度です。最近の物忘れがちょっと心配。

やっと注目を浴び始めた女性ホルモンの役割

守られなくなった骨・血管・肝臓・脳は表面には現れないけれど、確実に悪化していき「骨粗鬆症」「高血圧」「動脈硬化」「脂質異常症(コレステロール値の上昇)」「物忘れ・認知症」へと繋がります。

そしてこれらの病気は閉経後すぐではなく10〜15年経ってから気づく事が多く、気付いた時には手遅れになっている場合もあります。

「更年期」の時期を過ぎてからやって来るこれらの症状にははっきりとした病名が付くため、原因のわからない訴え(不定愁訴)の多い更年期症状とは呼ばれません。しかし女性ホルモンの低下が女性の身体に変化を起こすのは間違いありません。

「人生100年」時代になりつつある今、女性は人生の半分をエストロゲンが低下したままで過ごすことになるかも知れないのです。

「何をどうすれば良いのでしょう?」

ご質問の方はテレビをご覧になって「何となくわかった気でいますが、じゃあどうしたら良いんですか?最近の物忘れはホルモンのせいなんでしょうか?」「誰に何を聞けば良いのか…」と仰います。

急激なエストロゲンの低下による症状・障害の治療に「HRT(ホルモン補充療法)」があります。今回の番組でも取り上げられたでしょうか。更年期専門の婦人科を探し受診してみるのも良いかも知れません。

先日紹介したサイト(女性の健康について相談できる医療機関)で婦人科も検索できます。

最近ガイドラインが改定され、HRT治療の年齢制限は無くなりつつあるようです。

お医者さんときちんと話し合いながら、健康増進のためにHRTを行う人がこれから増えていくかもしれません。

初診が60歳近いご質問の方もHRTを開始する事も出来るかもしれませんね。

健康効果が期待できるエクオール製品は薬局・病院にしかない

他にできる対策は「エクオール」摂取です。

サプリメントに医学的根拠を持っているものは大変少ない状態です。

しっかりとした医学的根拠を持っているエクオール製品は一社、と考えます。

摂る事で骨が壊されづらくなく、血管がしなやかになる、コレステロール値が下がる…と言ったデータが取られています。この製品は調剤薬局や病院でしか買えません。

「エクオール」と名の付くものがドラッグストアなどにも並ぶようになりましたが健康効果「エクオール1日10mg」を満たしているものは…と言った状態だと思います。

 

物忘れには「中鎖脂肪酸」も効果的だと言うデータも取られ数年前ココナッツオイルが店頭から消えた事件もありましたね。

中鎖脂肪酸の効果は学会発表もされレポートもしてあります(こちら

食生活を少し変化させこのような物を取り入れる事も物忘れ改善に役立つと思います。