暑さに負けるな!夏バテ対策

梅雨明けし暑さが厳しくなって来ています。

久しぶりに健康相談教室の内容からお伝えします。

夏バテとは

熱さだけではなくジメジメ&ムシムシとした強い湿気がある日本の夏はまさに過酷そのもので、身体に負担がかかってしまいがち。

この負担に身体が対応できなくなり「だるい」「食欲がない」などの症状が出るのが「夏バテ」です。

この他にも

  • 身体が熱っぽい・のぼせる
  • めまい・立ちくらみ
  • イライラ
  • 下痢・便秘
  • 頭痛
  • むくみ

など、その症状は多岐に渡ります。

夏バテの原因

夏バテの代表的な症状「食欲不振」「全身の倦怠感」「ヤル気が出ない・無気力」「下痢・便秘」などは、漢方の目線から見ると、全て胃腸の弱りからくると考えられています。

西洋医学では自律神経の疲労が原因と考えられています。

暑さで汗をかくとこれを蒸発させ体温を一定に保つために自律神経はフル回転、室内の冷房で足元だけ冷えると「のぼせ」の状態になります。

自律神経系を回復させるには睡眠が一番ですが、寝苦しく良い睡眠を取れないことも夏バテを増幅させる原因となります。

血液が足りない⁈

疲労回復に「イミダペプチド」が注目されています。

抗酸化作用があるこの物質は疲労の原因である細胞の酸化を防ぐことで疲労を軽減すると言われています。

鶏の胸肉やマグロ、カツオなどに多く含まれます。

暑さで血管が広がったけれど肝心の血液が薄ければ血圧が低下したり、ふらついたりします。

しっかり食事を摂って、血液も増やして疲労回復に繋げてください。

また「クエン酸」もエネルギー回路を燃やす働きがあり、疲労回復作用があります。

柑橘類や梅干し、酢の物などを積極的に摂り入れると食欲も増し、疲労回復に繋がりますよ。

また、冷たいものばかりを摂るとエアコンで冷えた身体をさらに冷やしてしまいます。

長時間冷房の効いた部屋にいる時は、温かい飲み物を摂り中から温め胃腸を冷やしすぎないように注意が必要です。

睡眠をとる

寝苦しく良い睡眠が取れないかもしれませんが、自律神経スイッチを入れてやり整えてやることで良い睡眠に繋がります。

「朝、太陽の光を浴びる」「朝食を摂る」この二つは自律神経スイッチを起動させると言われています。

光を浴び「セロトニン」が体内で作られると夜になると眠りの成分「メラトニン」に変化すると言われています。

朝食は内臓を動かす事で自律神経が目覚めます。

セロトニンに関しては規則正しい動きでも作られるので、リズム的な運動をしたりガムを噛む事も良いでしょう。

脱水に注意

夏バテではなく、気付かないうちに脱水症状を起こしめまいや頭痛、吐き気を起こす事もあります。

喉が乾いたと感じた時にはすでに脱水が始まっています。

早め、小まめに水分を補給。その際は塩分やミネラルが含まれた物を飲みましょう。

水だけでは体内のバランスが崩れているため、さらに入って来た水分を体外へ出そうとする反応が起こってしまいます。

漢方薬なら

食事や睡眠を改善してもなかなかよくならない、うまくいかない時は胃腸機能や体力を回復させる漢方も良いでしょう。

「補中益気湯」「人参養栄湯」「六君子湯」などがあります。

むくみ・下痢・頭痛などには「五苓散」などがオススメです。