ヒートショックプロテイン

水素水研究の第一人者であり、オリンピック日本代表のチームドクターを務めた富山大学名誉教授 田澤賢治先生が先日の市民公開講座で「オリンピック・ドクターが語る、加温療法と水素治療」と題してお話してくださいました。その一部「ヒートショックプロテイン」について。

ヒートショックプロテイン(HSP)とは

熱ショックタンパク質:Heat Shock Protein(HSP)は、細胞中で「熱」によって増えるタンパク質のことです。

数年前ですが、しおれたレタスを50度のお湯にしばらく浸けていると、シャキッとよみがえってくると話題になった事を覚えていますか?

同じような現象は肌や細胞にもあるんです。

体表温度を36.4℃とした時、波長の共鳴吸収作用により深部まで温められその効果が長く保持されるそうです。

HSPが誘導されると細胞の修復・再生が出来元気になります。

オリンピックチームドクターを務めた田澤先生は水泳選手を42℃のお湯に30分浸からせ疲労物質がどれだけ減少するかを実験。

2日後が最も疲労物質が減少したと言う結果を得ました。

HSPを作ると疲労物質が激減し、老化防止や運動能力向上がみられるようです。

温泉によく入るお年寄りは…

田澤先生によると、温泉を活用した保険事業を積極的に推進している市町村では老人医療費が減少しているそうです。

特に70歳以上の高齢者層では、温泉の利用頻度の高い人ほど医療費が安くつく傾向にあるようです。

HSPによって免疫機能もアップし、病気にもなりにくいと言う事でしょうか。

このように私達は特別な装置が無くとも、お風呂や温泉でもHSPを増やす事が出来るんです。

HSPが出るためには合計15分温める必要があるようです。

どんな入り方が良いのでしょうか。

HSPの増やし方

自宅のお風呂・温泉では

  • 40〜42℃で「ゆったりお風呂」
  • 最初は40〜41℃、10分を目安に。慣れたら湯の温度を42℃まで上げる
  • 10〜15分程度保温に努める

低体温の人は初めの二週間は40〜41℃で連続入浴で加温し、慣れたら42℃で10分を目標に加温すると良いでしょう。

先ほどの田澤先生の実験でもHSPのパワーが最もピークを迎えるのは、入浴から2日後。

「元気になりたい日」から逆算してHSPを増やすのも良いかもしれません。

入浴前は十分に水分を摂り、入浴後身体を冷やさない温め過ぎない事も大事です。