ウイルス予防、あなたの知識は?

お待たせしました、NIKKEIプラス1「何でもランキング」回答第二弾、後半の7つです。

回答は江田クリニック 江田証院長、池袋大谷クリニック 大谷義夫院長、さいわいこどもクリニック 木実谷貴久診療部長。

第8位 風邪は抗生物質を飲むと早く治る?  

②いいえ

風邪やインフルエンザはウイルス性のため抗菌薬である抗生物質は効かない。最近による肺炎や溶連菌感染症などでなければ服用する必要はない。

 

第9位 インフル予防、より効果が高いのは?

②外出後の手洗い

インフルエンザウイルスは比較的早期に体の細胞内に入ってしまうため、外出後のうがいでは防ぎきれない。うがいはのどにある軌道の線毛の感想を防ぎ、病原菌などの異物を体外に出しやすくするが、インフルエンザウイルスが細胞内に入った後では効果は期待出来ない。接触感染を避ける点では手洗いやアルコールによる手指消毒の方が有効。

 

第10位 ウイルス性胃腸炎に感染後、発症する可能性がある病気は?

②過敏性腸症候群

感染性の胃腸炎がきっかけで、一部の人は過敏性腸症候群を発症。過敏性腸症候群とは腸の働きが異常となり腹痛や下痢、便秘などを伴う疾患。胃腸炎で腸の細胞が減り、過敏になっているところにストレスやPM2.5などの環境汚染物質が刺激となり過敏性腸症候群に移行してしまうことがある。

 

第11位 ノロウイルスの消毒に必要なのは?

②次亜塩素酸水

ノロウイルスに感染した場合、家族に移さないためにも消毒は不可欠。塩素系漂白剤などに含まれている次亜塩素酸が有効。水で薄めてペーパータオルなどにつけドアノブやトイレ、汚染場所を拭く。嘔吐物を片付ける際は移らないよう手袋をつけて素手で触らない。次亜塩素酸水を真紀汚染箇所を広げないようにして拭き取る。

 

第12位 ワクチンがないウイルスは?

①ノロウイルス

ノロウイルスはワクチンがなく感染後も治療薬はない。対処療法しかなく、水分と栄養の補給を心がける。脱水症状が進むと急性腎不全になるケースもあり点滴などによる水分補給が必要。12〜3月の流行時繰り返しかかる人もいる。ロタウイルス胃腸炎は乳幼児がかかりやすく嘔吐、下痢を起こす。2011年からワクチンの予防接種が任意で始まった。

 

第13位 マスクの使用で正しくないのは?

②同じマスクは長くても2日まで

マスクの口周りを覆うフィルターにウイルス付着の可能性があり、2日以上使うとウイルスが多く付いていたりウイルスを広げる可能性がある。毎日取り替え清潔を保つ。使い終わったら袋に入れ口を閉じて捨て、手を洗う。

 

第14位 咳にオススメの食品は?

①ハチミツ

咳が出ている人がハチミツを食べると症状が緩和したという複数のデータがある。ただし1歳未満の子供はハチミツによって乳児ボツリヌス症にかかるリスクがあるため、食べさせてはいけない。また、長引く咳は風邪ではなく喘息などの病気の可能性があるので、2週間以上症状が続くなら受診を。