ゆったりした曲調で常に笑顔で踊り、脳内からは幸せホルモンが放出されると言われているフラ。
ハワイアンフラは乳がん体験者さんのリハビリになるかもしれない、という研究が発表されていました。
フラには癒しのpowerがあるのか?
2015年ハワイアンフラが乳がんの予防に効果があるのでは?という記事がハワイのサイト「HAWAII NEWS NOW」を中心に掲載されました。→こちら。
ハワイ・キャンサー・センター大学の研究チームは「フラに癒しのpowerはあるのか?」と、過去5年間に乳がんを患った12人の女性にフラを半年間体験してもらい研究を行いました。
変化の指標として血液検査を行いました。
手を挙げるハンドモーション
この研究では
「適度な運動が、がん予防やがん生存者の延命にとても有効だということは、多くの医師が認めています。
でも、続けていくことは、興味がなければとても難しい事です。その点、伝統文化であるフラは運動面でも、楽しみながら続けていけるという点でもパーフェクトな予防法なのです。(「KITV.COM」より翻訳引用)」
とも言っています。
埼玉県北本市に拠点を置くフラ教室を主催している草野朋子先生はご自身も乳がん体験者。
ご自身の体験から「キャンサーフラクラス」も開講されていらっしゃいます。
先生は「手を挙げる動きが手術の後遺症である手や腕のむくみを軽減する」とおっしゃっています。
術後のリハビリとして、徐々に手指を動かす、手を腰に持っていく程度まで腕を曲げてみる、肩くらいまで挙げる…など段階を踏んで動かす事が重要です。
継続する魅力
前述のハワイ・キャンサー・センター大学の研究でフラ体験した方達は、研究が終了してもフラを続けているそうです。
「フラは本当に楽しい。最初はがん研究のために開始したけれどそれはキッカケに過ぎず、今は最高に楽しんでいる」とシェイラ・フォーマンさんは語っています。
研究者は、精神的健康(mental health)の改善が効果に繋がっているのではないかと研究を続けています。
フラを踊ることにより脳内から幸せホルモンが放出されると言われています。
軽い運動・リズム運動により「セロトニン」が分泌されることがわかっており、不安や恐怖を解消し、心に安定をもたらします。また、周りの人を大切にし、心を開いて楽しめばオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンはがんに対抗する「ナチュラルキラー細胞」を増やす、とも言われており、これにより予防効果があると考えられているのかもしれません。
たくさん笑ったり、小さな目標を達成する事でドーパミンも分泌されます。
仲間との楽しい会話や出来なかったステップが踏める様になった喜びなどで出るドーパミンによってポジティブになっていく事でしょう。
残念ながら血液検査データは見つける事は出来ませんでしたが、フラにはいろんな可能性や魅力が詰まっているんだな、フラで皆さんが笑顔になれば良いなと改めて思いました。