今日は4月9日、し(4)、きゅう(9)から「子宮の日」
2009 年、日本記念協会が 4月9日を「子宮頸がんを予防する日」と認定しました。
子宮のがん(体がん)
子宮のがんには体がんと頸がんが有ります。
「体がん」とは子宮体部(子宮の奥側)に出来るもので、ホルモンバランスが崩れる閉経前後の40〜50代に最も多いがんです。
月経不順がある方は若くても子宮体がんになってしまう可能性はあります。
子宮体がんの主な原因は食生活の欧米化や晩産化・未産率の上昇などがあげられ、最近40年で約4倍と急増しています。
エストロゲンがプロゲステロンよりも過剰に働き、子宮内膜の細胞が増え過ぎがんになる場合が9割です。
初期の場合は子宮体がんと診断されてから5年後の生存率は約90〜95%。
子宮体がんは約90%以上の人が初期から症状があり、不正出血・過多月経・月経が長く続くなどがその症状です。
このような事があれば放っておかず、婦人科を受診してください。
子宮頸がん
「頸がん」は子宮の入り口部分(頸部)に出来るがんです。
子宮頸がんに罹る割合は20代後半から上昇し始め,30代後半に最も大きなピークがあります。
年間1万人が罹患し約3000人の方が命を落としているがんで、HPV(ヒトパピローマウイルス)に持続感染するとがんになるという、唯一理由がわかっているがんです。女性ホルモンが関係する体がんとは発症経路が全く違います。
性交体験を経験した方の80%が一度は感染していると言われていて、通常は自分の免疫力で自然に治って行きますが、感染が持続してしまった場合子宮頸がんが発症します。
進行が遅いがんの為、国は2年に1度の検診を奨めていますが、セックスパートナーの決まっていない若い世代は1年に1回の検診するのが良いでしょう。
早期発見できれば、前がん状態で注意深く経過をみていけるため子宮が温存できる可能性が有ります。
頸がんの初期に症状はない
体がんが約90%以上の人に初期から症状があるのに対し、頸がんは初期症状が有りません。
進行すると次のような症状が出ます。
- 生理でない時、または性行為時の(不正)出血
- 茶色いおりものの増加
- 足腰の痛み
- 血液の混じった尿
症状のない初期で見つければその後妊娠出産ができますが、上記のような症状がでてきるような進行がんになると子宮・卵巣を取らねばならず、妊娠出産ができなくなるので初期発見が最も大事ながんと言えます。
子宮頸がんの予防には、定期検診が最も重要です。
罹ってもも初期に治療すれば、治癒しやすい疾患といわれていますし、進行を阻止する為にも早期治療が良いとされています。
少しでも気になる事があったら、ためらわずに速やかに婦人科を受診してください。
不安を抱えたままにせず専門医に診断してもらう事が安心に繋がります。
体がんも頸がんも早くに見つける事がその後の治療にも大きく影響します。
そのためにも症状がないうちからの「検診」を定期的に受けるのが一番良いと思います。
子宮頸がん予防情報「もっと守ろう.jp 」はこちら。