フェムテックのベンチャー企業・ベアジャバンが世界初、経血量を計測できるナプキン一体型吸水ショーツの開発に乗り出すと発表した →こちら。
「過多」はどの程度?
子宮体がんや子宮筋腫は症状として過多月経が見られます。
どれくらいで「過多」と言うのか、よくわかりませんよね。
学問的な定義は、月経期の経血が140ml以上。しかしこれを計測することが今までは難しかった。ナプキンの重さを測る事で調べていたようです。
もっと簡単な診断方法としては貧血になった場合過多月経としていたようです。
また山王病院の堤 治先生によると「7日以上月経が続いている」「2時間以内にナプキンを交換しなければならない」「100円玉サイズよりも大きな血の塊が出ている」という3つがチェックポイントとなるようです。
婦人科の病気だけでは無い
過多月経=婦人科のイメージは大変強く、多くはそうかも知れませんが実は血液疾患や内科的疾患も見逃せません。
血小板の減少で血が止まりにくくなる疾患、止血に必要なタンパク質が少ないまたは正常に働かなくなる事で血が止まらない疾患もいくつかあるようです。白血病でも過多月経になる。
堤先生のチェックポイントで確認できるためには月経がだいたい何日で終わるのか、どれくらいの頻度でナプキンを取り換えるのかを知りましょう。
自分と他人の月経は全然違います。
普段の月経と違うと感じる事が出来るように、自分の月経について知っておく事は重要です。
40代以降は月経が変化しますが…
40歳を過ぎると月経は変化します。
卵巣機能がそろそろ衰えて来て女性ホルモン・エストロゲンの分泌が安定しない「ゆらぎ」状態となるためです。
そのため周期が短くなる、長く開く、経血量が少なくなる、 逆にナプキンからもれるほど大量出血したり、だらだらと出血が続くこともあります。
閉経はある日突然生理がピタッと止まるのでは無く、長い時間掛けてやって来るものなんです。
私も42歳頃、一人で対応する仕事の際ナプキンを取り替える事も出来ず、洋服に滲み出てくる程大量出血の時期もありました。
その後は夜用ナプキンを着用、いつやって来るともわからない大量出血に向け準備が大変でした。
「更年期も近いからそんなもの」と思ってはいけません。
その過多月経は病気のサインかもしれませんよ!
月経周期が乱れたらまず婦人科受診を。