パートナーと考えたい子宮頸がん

子宮体がんや乳がん、卵巣がんなど女性特有のがんの原因は主として女性ホルモンと関係している事が多いです。

唯一子宮頸がんに関しては「ウイルス」が関与しています。という事は女性だけじゃなくパートナーにも関係する事。

唯一ウイルスが関係する子宮頚がん

子宮頸がんのほとんどの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)と言われています。

性交体験経験者の80%が一度は感染していると言われますが、通常自分の免疫力で排除しています。

しかし感染が継続または自然治癒しなかった事で発症してしまい子宮頸がんとなってしまいます。

日本はワースト1

 日本の子宮頸がんの罹患率は4.2%と世界31カ国中ワースト1、死亡率は世界31カ国中2番目に高いと言う結果(2018年調べ。詳しくはこちら)そして罹患する年齢は20〜30代が最も多い。

早期では自覚症状はほとんど無く気付きにくい。進行してしまうと異常なおりものや不正出血、性行為出血、下腹部痛などが現れますが月経痛の症状などと勘違いし知らないうちに進行してしまうようです。

進行に気が付かず若い奥さんやお母さんが死亡してしまうのはとても悲しい事です。

予防する事は可能

ヒトパピローマウイルスは前がん状態を経て、約数年かけて子宮頸がんへと進行します。初期の前がん状態で発見できれば子宮を残しておく事が可能、もちろん生存率も高くなります。

定期的に検診を受け、前がん段階での「早期発見」「早期治療」する事で完治できる可能性が高まります。

さらに定期検診以外に子宮頸がんの予防にはHPVワクチンが有効と言われています。

2023年4月から、より効果が高いと言われている9価ワクチンの公費による定期接種が始まりました。

ワクチンによりウイルスの広がりを抑える事ができるのは皆さんもコロナウイルスでご存知でしょう。

日本ではHPVワクチンに関して昔副反応が報告された事により接種が進んでいない状況です。

闇雲に怖がらず正しく理解する事が大事です。

子宮頸がんのワクチンという事で女性のみのワクチンと捉えられがちですが、ウイルスは女性だけに感染するものではありませんね。男性でも接種は可能です。

パートナーである男性もワクチンを接種する事で高い予防効果を期待できるのでは無いでしょうか。